CDP:Functional Firewallパターン
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2012年4月29日 (日) 03:35時点における版
階層的アクセス制限
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解決したい課題
ファイアウォールを利用した階層的なアクセス制限は、従来のシステムでも通常行われてきたセキュリティ対策である。しかしアクセス制限のルールが多くなると、ファイアウォールの設定も多く煩雑になり、それに伴い運用コストが高くなってしまう。また、ファイアウォールでルールのグループ化ができない場合は、メンテナンスも煩雑になり、ミスを誘発する可能性も高まる。
クラウドでの解決/パターンの説明
従来、ファイアウォールは専用機器を利用し、グループ化せずにルールを管理することが多かった。グループ化できたとしても、サーバー単位に容易に適用することは困難であった。クラウドではファイアフォールに関しても仮想化されており、より柔軟に設定することが可能となっている。そしてルールをグループ化し、グループ単位での設定や各サーバーへの適用を行うことができるものもある。このグループの単位を機能ごと(WebやDBなど)にすることで、機能に関する設定をグループ内で一元管理できるようになる。仮想サーバーへの適用も機能グループ単位で実施できるようになり、アクセス制限のメンテナンスも容易となりミスも起きにくくなる。
実装
機能ごとに仮想ファイアウォール(セキュリティグループ)を作成し、ルールを一元管理する。機能単位で仮想サーバーに適用する。 仮想プライベートネットワーク(VPC)の場合は、動作中の仮想サーバー(EC2)に対しても仮想ファイアウォールを適用/不適用することができる。
- 機能ごと(Web層、アプリケーション層、DB層など)仮想サーバーを分類する。
- 機能ごとに仮想ファイアウォールを作り、仮想サーバーに設定する
- IPアドレスやポート番号などの仮想ファイアウォールの設定を行う。
構造
利点
- 階層化したアクセス制御が行え、セキュリティが向上する。
- 機能ごとに仮想サーバーをグループ分けしているため、Scale Outパターンを利用した際も仮想ファイアウォールの設定変更が必要ない。
注意点
- 仮想ファイアウォールは論理的なものでいくつも定義できるが、いくつも作成すると見通しが悪くなるため、機能グループの粒度には注意する必要がある。